太陽光発電
太陽光発電は大きく分けて次の2つです。
- 一般的な住宅の屋根に太陽光パネル(発電量10㎾以上)未満を設置して自家消費を行い余った電気を電力会社に買ってもらう物
- 電力会社に電気を買い取ってもらう事を生業にする太陽光発電事業(発電量10㎾以上)に大きく2分されます。
今回は、太陽光発電事業の中でも低圧発電所(発電量10㎾以上50㎾未満)を中心に太陽光発電事業を解説します。
目次
太陽光発電とは、太陽光発電の種類
道路脇などにフェンスに囲まれた敷地に太陽光パネルが沢山設置された施設を、郊外に行くと良く目にすることがあると思います。
この太陽光パネルが沢山設置された施設が、いわゆる事業用の太陽光発電所(10㎾以上)になります。
事業用太陽光発電
事業用の太陽光発電所は、東日本大震災後に再生可能エネルギーの推進を掲げ、2012年に日本もFIT制度導入しました。
FIT「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」は資源エネルギー庁が管轄する固定価格買取制度です。参考までに太陽光以外にも再生可能エネルギーとして風力発電やバイオマス発電も含まれます。
FITは、事業用太陽光発電所の場合は20年間固定金額で電力の買取が約束されるので、FITの開始と共に日本国内でも一気に太陽光発電所建設が始まりました。
簡単に言いますと、発電所に関わる土地・資材・建築費用に併せてメンテナンス費用を差し引いても十分な収益が見込めると言う事と、基本的に発電所計画事業用地の年間発電量のシュミレーションも安易に出来、資金さえ調達できれば非常に安定的に行える事業と言えます。
事業用太陽光発電所の種類
事業用太陽光発電所は発電量により、3つに分類されます。
- 低圧発電所:10㎾以上50㎾未満
- 高圧発電所:50㎾以上2000㎾未満
- 特高圧発電所:2000㎾以上
低圧発電所と言われる10㎾以上50㎾未満の発電所に対し、利回り案件として全国各地に個人投資家の発電所を多く見かけます。
高圧発電所50㎾以上2000㎾未満と特高圧発電所2000㎾以上の発電所については、敷地も広く発電における収益も大きくなります。
しかし、初期費用も大きく低圧発電所に比べ電気事業法に則り維持管理の規則が厳しくなりますので、個人投資家ではなく企業や企業体等の運営が一般的です。
もちろん外資系企業やファンドなどもその中に含まれます。
高圧並び特高圧発電所に於きましては、先の述べましたように電気事業法により維持管理が厳しく、各発電所共に主任技術者を置き法に従って点検を行っていますのでほぼ安全に運転されているものと思われます。
しかしながら低圧発電所に於きましては現状自主管理が原則で、放置されている状態の発電所も良く目にします。
FIT「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の仕組み
低圧であれ高圧・特高圧発電所であれ太陽光パネルで発電された電気を、PCS(パワーコンディショナー)が直流電源から交流電源に変え電力会社に送られ売電がて成立します。
その間を流れる電流がショートすれば感電や火災を引き起こし大変危険です。
少し前に低圧発電所に於いてのフェンス設置も義務付けられましたが、それまでは低圧発電所にはフェンスが無く誰でも安易に入ることが出来ていました。
管轄行政である資源エルルギー庁の対策が後手に回っている事も事実で、FIT制度開始後の法規制も大きく変わって来ています。
また、固定買取金額も大幅に下がり設立当初42円/㎾に対して現時点では、当初の1/3以下の13円/㎾にまで下がっています。
その分事業費用の資材費等も下がり太陽光パネルの発電効率が上がり、また、国が経過計画している再生可能エネルギー利用比率にまだまだ達していない為、将来的に20年間の買取期限を過ぎても引続き買取り制度の延長の可能性などを示唆して現在でも少なからず太陽光発電所の開発は進んでいます。
さて、話は戻りますがFIT制度開始当時の低圧発電所に於いては、投資利回り案件としてワンルームマンション等に投資してきた個人投資がワンルームマンションより断然利回りが高く、太陽が有れば安定的にお金を生み出す装置として多くの投資家が事業参画されました。
当時の法律も甘く、セールス文句には表面利回りが大きく前に出て、管理費用等はあまり細かく記載されていないものも少なくありません。
太陽光発電事業での注意事項
まず第一にきちんと太陽光パネルの容量分の発電が確保できているか?
発電容量低下の原因として
- 『太陽光パネルに雑草等が掛かり日照障害を起こしている』
- 『太陽光パネルが汚れている(埃・鳥の糞等)』
- 『太陽光パネルが割れている』
- 『太陽光パネルの配線の断線』
- 『PCS(パワーコンディショナー)の不具合』
- 『全体配線ケーブルの不歩合』
などが考えられます。
その他、太陽光パネルを支える架台のボルト類が緩み、風などであおられて壊れれしまったり、基礎部分の地面が弱く沈下していたり、特に初期普段階に施工した発電所は不具合が多く発生しています。
太陽光発電所を放置していると、20年間の買取期限を待たずに崩壊してしまう発電所や危険状態で放置している太陽光発電所は行政からの指導はもとより設備認定の取り消しの可能性も否めません。
太陽光発電所のメンテナンス方法
FIT開始が2012年ですので既に8年を経過する発電所も多数点在します。
点検並びメンテナンスは運転開始から定期的が理想ですがされていない発電所は早目の実施をお薦めします。
20年間安全に事業継続する為には下記項目の点検メンテナンスが必須です。
- 年2回以上の除草作業と同時に目視点検
- 年1回は架台・太陽光パネルの検査(緩みや破損具合)
- 年1回の電気系統の検査
- 状況により太陽光パネル清掃
- 運転10年後のPCS交換
などが上げられます。
除草メンテナンスの必要性
除草メンテナンスの必要性について、低圧・高圧・特高圧発電所共に除草は必須です。
最低でも春先と秋口の2回は必要で、植生の強い発電所は3回以上必要です。
雑草の種類にも寄りますが、1~2ヵ月で太陽光パネルを超える物も有り発電障害を起こします。
太陽光パネルの下は余り日が当たらないので雑草の成長は悪いですが、パネルの隙間からの日差しで成長しパネルをしたから突き上げる物も有り、放置しておくとパネルを壊します。
また、蔓草などはパネルを覆い発電障害に成るだけではなく、パネル間の配線に絡み断線させたり、架台を曲げたり、フェンスなどに巻き付き倒したりと様々なトラブルの原因です。
尚、太陽光発電所は大きな電流が流れていますので除草の際の断線は感電など2次災害の起因になりますので、太陽光発電所の知識を持った専門会社が必須です。
まとめ
今回は、太陽光発電と事業用の太陽光発電、さらにFIT「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の仕組みと太陽光発電所のメンテナンス、特に除草についてご紹介しました。
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